ご挨拶
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教授ご挨拶
かつて日本には回虫症、鉤虫症、鞭虫症などの寄生虫症が蔓延していましたが、衛生環境の改善や教育などにより、今は寄生虫症の患者さんを見かけることがほとんどなくなりました。そのため、今の日本では寄生虫に感染することはないと思われがちです。しかし、現実は、アニサキス、日本海裂頭条虫、エキノコックスなどの寄生虫に感染する患者さんが未だに多くいます。また、一歩海外へ出ますと多種多様な寄生虫だらけで、寄生虫がいないところはありません。最近では、活発な国際交流や食生活の多様化により、今まで日本に存在していなかった寄生虫が輸入感染症として散見されるようになってきています。
私たちは、このような寄生虫症の「検査診断法や治療法の開発」と「効果的な対策法の確立」に貢献することを使命とし、「ヒト(宿主)と寄生虫の相互作用を中心とした基礎研究」と「流行地における寄生虫感染の動態解析を中心としたフィールド調査研究」を行っています。
私どもの研究室では、研究者の興味を尊重し、常にオープンな環境で研究を行っています。寄生虫を間近でじっくり観てみたい方、研究してみたい方がおられましたら、気軽に研究室のドアをノックしてください。
旭川医科大学 医学部
感染症学講座 寄生虫学分野 教授 迫 康仁