研究

RESEARCH

エキノコックスに関する研究

エキノコックスに関する研究

背景と目的

多包性エキノコックス症は、エキノコックス(多包条虫)によって引き起こされる難治性寄生虫病であり、日本においては北海道の風土病として知られています。

エキノコックスはヒトの肝臓に感染すると、10-20年程度潜伏したのちにエキノコックス症を引き起こし、治療が遅れた場合の致死率は94%とも言われている難治性寄生虫症です。根治薬は未だ開発されておらず、エキノコックスの排除は病巣部分を外科的に摘出するしか根治療法はありませんが、切除が難しい場合は薬物による対症療法を行います。
しかし、既存の治療薬は副作用が強いなど様々な問題も抱えているのが現状です。

そこで私たちは、エキノコックスがヒトの肝臓に長期間潜伏感染するメカニズムを解明することで、エキノコックス症に対する新規の予防・治療技術開発を目指しています。

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